66年秋のモーターショーに参考出品されたプロトタイプの名称が「いすゞ117」だったことから明らかなように、117クーペとシャシーを共有する4ドアサルーンで、67年11月に発売されました。日本では珍しかった6ライトウィンドーと当時流行した異形ヘッドライトを持つボディに、ベレットGTのそれをシングルキャブレターなどでデチューンした1.6リッターエンジンを搭載していたようです。
イスズ自動車が発表しているフローリアンのスペック、車両データは下記の通りです。
・サイズ :前長 4430mm
全幅 1620mm
全高 1445mm
・乗車定員 :5名
・エンジン :G180型
・総排気量 :1800cc
・最高出力 :115ps
フローリアンはスポーティーなベレットに対して純ファミリーセダンという位置づけでした。
69年3月のフェイスリフトと同時に高性能版のTSを追加、同年9月にはエンジンをOHVからSOHCに変更しています。
70年10月にはヘッドライトを丸型4灯に改め、エンジンを1.8リッターに拡大した1800が登場しました、以後シリーズの主流となっているようです。
その後は小変更を重ねながら細々と生き永らえていたが、デビューからちょうど10年を経た77年10月、今度はヘッドライトを角型4灯に改めるなどやや大がかりなフェイスリフトと施す同時に、いすゞお得意のディーゼルエンジンを搭載したディーゼル2000を追加。石油危機以降の省エネムードのなか、ディーゼル乗用車がにわかに脚光を浴びた時期でもあり、これによってフローリアンは息を吹き返しました。