シャンテの誕生は1972年まで遡ります。
シャンテは1962年に誕生を迎えた、その斬新なデザインで人気を博したキャロル360の後継車に当たります。
シャンテの心臓部には、359cc2サイクル直列2気筒エンジンが搭載されています。
最高出力35ps/5500rpm・最大トルク4.0kg-m/5500rpmのスペックを誇ります。
確かに数字だけ見るととても非力に感じられますが、シャンテの大きな特徴として実に490kgと非常に軽く抑えられたボディが挙げられます。
この軽量ボディと2サイクルエンジン特有の瞬発力とのコンビネーションで、シャンテは我々に活発な走りを見せてくれました。
「車に2サイクルエンジンが搭載されているなんてユニークだよね!」
このように思われる方もいらっしゃるでしょうが、当時は2サイクルエンジンを搭載する軽自動車が主流であったのです。
2サイクルエンジンが搭載された車で最もメジャーと言えるのは、やはりスズキジムニーでしょう。
現在でも時々見掛ける事ができますが、2サイクルエンジン特有の「パンパン」というサウンドを耳にすると、つい懐かしさが込み上げてきてしまいます。
また、2サイクルエンジンというとモーターサイクルのイメージが強いですが、現在は排ガス規制の影響から完全に消滅しています。
しかし、四輪二輪問わず、やはり2サイクルエンジン特有の瞬発力は捨て難いものがあります。
現在の状況下では到底不可能であるとは思いますが、2サイクルエンジンの復活を心待ちにしているのは私だけではないでしょう。
シャンテのエクステリアは、キャロル360と比較すると斬新さに欠けるものの、絶妙なパッケージング等も含め、コンパクトカーとしての完成度は非常に高いと言えます。
シャンテのエクステリアデザインが、後に誕生を迎える数多くの軽自動車の参考になったのは言うまでもありません。
これこそが本来の軽自動車の有るべき形と言えるでしょう。
