ユーノス800の概要
ユーノス800の登場は、弟分のユーノス500に遅れる事約半年の1993年の10月。
言わずと知れたマツダの販売チャンネルのひとつであるユーノスブランドのフラッグシップモデルとして世に放たれました。
伸びやかなエアロフォルムを身に纏ったその美しいスタイリングで、多くの人々を魅了したユーノス800。
全長4825mm・全幅1770mm・全高1395mmのボリューム感溢れる3ナンバーサイズのボディは、ある種の威圧感さえ漂わせていました。
さらに、2700mm超のロングホイールベースから成る居住空間は、フラッグシップモデルに相応しいものとなっていたのです。
ユーノス800の最大の特徴はその心臓部に隠されています。
最高出力220ps/5500rpm・最大トルク30.0kg-m/3500rpmのスペックを誇る、2300ccV型6気筒DOHCスーパーチャージャーが搭載されたユーノス800の心臓部は、別名ミラーサイクルエンジン(MC)と呼ばれていました。
ミラーサイクルエンジンとは、吸気バルブが閉じるのを遅くした分膨張比を拡大するというシステムであり、なんと量産車としては世界初となる画期的なものなのです。
これだけでもかなりのパワーアップが見込まれるのですが、ユーノス800の心臓部にはさらにスーパーチャージャーシステムも装備されていました。
そのため、同じ2300ccエンジン搭載車のすべてを凌駕すると共に、1レベル上の3000ccエンジン搭載車に勝るとも劣らない走行性能を誇っていたのです。
しかしながら、確かに走行性能の向上は実現したものの、逆に燃費が悪化してしまったという事実は皆無です。
この辺がミラーサイクルエンジンの素晴らしいところであると言えるでしょう。
いつ時も冒険心溢れる開発を行い続け、多くの個性的な車を世に放ってきたユーノスブランドですが、残念ながらこのユーノス800を最後に消滅へと導かれる事になりました。
これを機会にユーノス800の化身となって現れたのが、1997年に発売に至ったマツダミレーニアです。
ミレー二アにはユーノス800の魂が宿っていたのです。
