ランティスは、ファミリアの上位機種として1993年9月にデビューを飾ります。
リア部分を削ぎ落としたような独特なスタイリングが目を引くランティスですが、2605mmという長いホイールベースから来る直進安定性の高さには定評があります。
さらに、曲面を多用したボディデザインから成る前方に位置するキャビンは戦闘的であると共に、後部座席の居住性の高さにも貢献しています。
ランティスには、170psを誇る2000ccV型6気筒DOHCエンジン搭載車と135psを誇る1800cc直列4気筒DOHCエンジン搭載車が存在するのですが、2000ccV型6気筒DOHCエンジン搭載モデルには実は裏話があります。
このモデルには、JTCC(日本ツーリングカー選手権)への参戦を意識して開発されたという背景があるのですが、このレースにはトヨタ・日産・ホンダ、そしてBMWやオペル等の輸入車勢も参戦を表明していました。
他のメーカーが直列4気筒エンジン搭載車で勝負を挑む中、マツダだけはこのV型6気筒エンジン搭載車であるランティスでの参戦を果たしています。
直4とV6…明らかにV6モデルの方が戦闘能力に長けているため、誰もが「このレースはランティスが勝つだろう!」と予想していたのです。
しかし、いざ蓋を開けてみたらなんとランティスの惨敗。
これを機にマツダは、ランティスを諦めファミリアにその役目を果たす事となったのです。
特徴的なスタイリングとトータルバランスに優れた動力性能が自慢のランティスですが、1996年に衝突安全基準適合車に見事に選ばれています。
そのため、国内はおろか海外からも高い評価を得ていたのです。
しかしながら、その斬新過ぎるエクステリアデザインが災いしてか、我が国日本での販売台数は僅か43,000台に留まり、1997年8月を以ってついに一線から退く事になったのです。
ただ、やはりと言うべきか海外では高い評価を得ていましたので、そのまま輸出専用モデルとして生産され続けていたのです。
尚、ランティスという名称の由来はラテン語でいう「Latens Curtis」。
日本語に訳すと「秘密の城」となります。