魅力的なクーペスタイルボディが採用されているFTOは、やはりクーペモデルとして高い人気を博したミラージュをベースに開発されています。
このFTOが誕生を迎えたのは、今から14年前の1994年10月まで遡ります。
「FTO」という名前を聞いてピンと感じた方もいらっしゃる事でしょうが、三菱にはその昔、ギャランクーペFTOという走りに振った特別仕様モデルが存在していました。
そのギャランクーペFTOの名称を受け継ぐ形でデビューを迎えたのがこのFTOであるのです。
FTOの心臓部には、2000ccV型6気筒エンジン搭載モデルと1800cc直列4気筒エンジン搭載モデルがラインアップされていました。
その中のV型6気筒エンジン搭載モデルは、最高出力180psという十分すぎるほどのハイパワーを誇っていました。
しかしながら、三菱が独自に開発した可変バルブタイミングリフト機構を持つMIVECエンジン搭載モデルに至っては、200psという途轍もない最高出力を誇っていたのです。
バブル期に開発されたという背景から、2000ccという中間排気量ながらV型6気筒エンジンが搭載されていたという事実も驚きですが、僅か2000ccの排気量で200psのハイパワーを誇っていたという事実はそれ以上のインパクトを世間に与えていたのです。
日本では初となるマニュアルモード付オートマチックミッションINVECS-Uが採用されていたのもFTOの特徴です。
このINVECS-Uは、マニュアルとオートマチックの切替えが任意に行えるという優れものです。
そのため、その時のドライバーの気分や路面状況に対応した走行が可能となっていたのです。
FTOは1994年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
その受賞を称える意味で、FTOにはダンデライオンイエローという特別カラーに彩られたモデルがラインアップされていました。
このモデルは500台という限定生産であった事とも相まって高い人気を博していたのです。
そんなFTOですが、誕生から6年後の2000年7月に生産が終了となり、我々の前から姿を消していく事となったのです。
