今から遡る事26年前の1982年2月、ミラージュのプラットフォームをベースに開発され誕生を迎えたトレディア。
当時大人気を博していたギャランΣとエテルナΣの間のカテゴリーに位置するトレディアには、これといって変哲のない典型的な4ドアセダンスタイルが採用されていました。
しかしながら、スラントノーズ化が施されたフロントマスク、そして「コンシールドホイールカット」と呼ばれるホイールオープニングがトレディアには採用されていました。
さらに、ドアやウィンドウの周辺にもフラッシュサーフェス化がなされていましたので、トレディアはCd(空気抵抗係数)値0.39という直線基調のスタイリングを持つモデルとは思えない高い空力性能を誇っていたのです。
トレディアの特徴として、副変速機付マニュアルミッション「スーパーシフト」が採用されている事も挙げられるでしょう。
スーパーシフトとは、マニュアル4段+副変速機で合計8段の変速を可能とするシステムです。
一方、トレディアに搭載されている3段オートマチックミッションには、車速が17km以上になると自然にロックアップする「エレクトロニックコントロール」も採用されています。
実に魅力的なシステムを数多く備えているトレディアですが、この車のもうひとつの特徴はそのエクステリアに隠されています。
先に述べました「コンシールドホイールカット」と呼ばれるホイールオープニングが採用されていた事から、トレディアのスタイリングは輸入車を彷彿とさせるものとなっています。
しかしながら、輸入車といっても派手なイメージは一切なく、強いて挙げるとするとシトロエンやルノーのような落ち着いたフランス車のようなイメージとなっているのです。
多くの先進技術と魅力的なエクステリアを兼ね備えていたトレディアですが、残念ながら1988年を以って生産が終了となり、ついに我々の前から姿を消す事となったのです。