ガゼールについて
若年層ユーザーを中心に高い人気を博した3代目S110型シルビアとこのガゼールは、いわゆる血を分けた兄弟モデルに当たります。
両モデルの主な相違点としては、シルビアが日産サニー店で販売されていたのに対し、ガゼールは日産モーター店で販売されていた点になるでしょう。
当時の日産モデルは日産サニー店と日産モーター店に分けられて販売されていましたが、どちらかというと日産モーター店の方が格上の存在となっていました。
つまり、ガゼールはシルビアよりも格上の扱いとなっていたのです。
ガゼールの大きな特徴は、その溜息が出るほど美しい2ドアハードトップクーペが採用されたボディデザインに尽きるでしょう。
当時の主流であった直線を多用したガゼールのスクエア且つ美しいスタイリングは、現在の視点から見ても十分に通用するものであると言えます。
オプションでボンネットに貼り付ける派手なグラフィックが用意されていたのもガゼールの特徴のひとつです。
ガゼールという名称の由来となっているカモシカの仲間であるガゼルがプリントされたこのグラフィックは、アメリカのスポーツカーであるファイヤーバード・トランザムのようでとても格好良いのです。
ガゼールは、あの人気刑事ドラマ「西部警察」で故石原裕次郎演じる木暮課長の専用モデルとしても使用されていました。
ドラマで使用されたこのガゼールは、なんとフルオープンボディに改造されていました。
また、ボンネットにはもちろんガゼルのグラフィックが装着されていました。
私は学生の頃にこのドラマを毎週欠かさずに観ていましたが、今でもあのガゼールの勇姿が脳裏に焼き付いています。
それほど格好良かったのです。
あの特別仕様のガゼールがもし売買されていたとしたならば、「入手したい!」という衝動に駆られるのは決して私だけではないでしょう…